大阪現代舞台芸術協会プロデュース

演劇エキスポ参加作品

 

遊劇舞台二月病 第史改公演

「night way」

 

作・演 中川 真一

 


あらすじ

 デパート従業員と高校教師を殺害、女子生徒を誘拐して死刑判決を受けたマスナガショウジ。彼を凶行に駆り立てたものは、自覚せずとも自身を取り巻いていた部落差別の影であった。

 刑務官ムラモトアキオは、誘拐された女子生徒アキタヒトミから送られていたマスナガ宛の手紙を見つけ、死刑囚マスナガに興味を持つ。

凶悪な死刑囚は非力な人間にしか見えず、閉鎖された独房と外の社会との繋がりに困惑し、そしてそんな死刑囚の刑を執行する自分自身に思い悩む。 

 一方、アキタヒトミは世間で流れている凶悪犯マスナガの姿と、一緒に逃走したマスナガの印象との違いが事件後も腑に落ちず、その理由を求めてマスナガと逃走した場所を巡る。

 

出演

 

五十嵐真太郎/石田麻菜美/寺井幸菜/橋本達矢/松原佑次/三村優里花/宮脇千絵/村田健人/ルーデルマン大地

山崎義史(Neither Swagg)/江戸ハレ(演劇集団あしたかぜ)

 

スタッフ

舞台監督:西野真梨子

      舞台美術:森祐亮

      音響: 森永キョロ

      音響オペ: 浅葉修(Chicks

      照明:淺妻将吾

      宣伝イラスト:松原佑次

      宣伝美術:河合沙容子

      衣装:チェシャ

      制作:遊劇舞台二月病制作陣

      制作協力:前田瑠佳(エイチエムピー・シアターカンパニー)

 

 【場所】

      シアトリカル應典院

 

 【日時】

      219()19:30

       20()12:30/16:00/19:30

        21 ()12:00/15:30

 

 ●…江戸ハレ ★…橋本達矢

      ※橋本達矢と江戸ハレはダブルキャストになります。

      上演時間はおよそ1時間30分です。

 

 

演劇エキスポ特設サイト

https://engekiexpo.wordpress.com/

 

とても当たり前の事ですが。生命は尊重されなければいけないです。ですが、生命を尊重するという事はどういう事なのでしょうか。
当然、目の前の命を大切にする事は大切な事だと思います。ですが、命をもっと広義にとらえてみると、「すでに失われた命」も「これから生まれるであろう命」も命です。
私たちは先人から何を受け取り、何を後世に残せるのかという事も生命尊重の重要な要素ではないのでしょうか。
先人の功績を大切に後世に受け継いでいく事は、よく目にします。学校の授業で学ぶこともあります。しかし、戦争や差別、イジメや殺人などの過去に起きた大きな間違いを伝え、考察してゆく事も同じほど大切だと思います。
間違いの理由、間違いの原因、これらは、加害者の中だけにあるわけではなく、被害者、傍観者の中に存在することがあります。加害者、被害者、傍観者それぞれの無力さを細かく考察し、お話にしました。
観劇されたお客様には、自分の中にも間違いの種がないか自問する勇気を持って帰っていただけるよう精いっぱい作劇に努力いたします。
(作・演出 中川より)